育毛剤でAGAは本当に治るのか??

そもそもAGAと診断された人は、市販の育毛剤を使っていいの?

一般的には、AGA対策を謳った育毛剤も販売されており、実際に効果があったという口コミの声も聞かれます。

したがって、AGAだと診断された方で、通院せずに自分なりの方法を試してみたいという方は、市販の育毛剤を使ってもよいでしょう。

ただし、AGAと診断された時点において、薄毛が大幅に進行して地肌がはっきりと見えてしまっている状態では、市販の育毛剤を使っても、なかなか効果が得られにくい可能性が指摘されており、基本的には病院に行って専門医の指示に従って、治療を受けていくことが望ましいといえます。

また、数ある育毛剤の中でもその効果が公的に証明されているのは1つだけということは知っているでしょうか?

公的に認められているAGA治療に効果的な成分は1種類だけ

AGAの治療を目的とした育毛剤に含まれている成分で効果が公式に認められているのは「ミノキシジル」という成分が含まれた育毛剤のみです。

もともとは、高血圧症を患っている方のために、血圧を下げる効果が期待できる降圧剤としてつくられた医薬品ですが、「ミノキシジル」を頭皮に直接塗ることによって、多毛症が引き起こされたことから、その効果を応用してAGAの治療薬として一般的に使用されるようになりました。

現在日本では、外用薬として大正製薬の「リアップ」シリーズとして販売されているものがミノキシジル含有の育毛剤(発毛剤とも呼ばれる)で有名なもので、2018年現在では、ミノキシジルの特許が切れ、リアップとほぼ同じスペックである「スカルプDメディカルミノキ5(アンファー)」「リグロウEX5(ロート製薬」の2種類が新たに販売されています。

医薬部外品の育毛剤のAGAへの効果は?

ところで、ミノキシジルが含まれた発毛剤以外にも市井では多くの育毛剤がネット通販やドラッグストアなどで手軽に購入できますし、種類も60種類以上と数多く出回っていますよね。

それらはミノキシジルと同様にAGAに効果があるのでしょうか?

残念ながら、ミノキシジル含有の発毛剤と比べ、効果の面で弱いといわざるを得ません。

なぜかといえば、ほとんどの育毛剤は「医薬品」ではなく、「医薬部外品」に区分されているからなのです。

ミノキシジルは、臨床試験において発毛の効果が認められており、半年間利用した場合7割以上の人に改善の効果が見られると発表されています。

大正製薬のホームページには、具体的な改善結果が公開されていますので、どれくらい改善するのかはこちらでご確認ください。

反面かゆみやほてりなどの副作用が利用者のうち、約8%程度発生するといわれています。

そのため、ミノキシジル含有の発毛剤は店頭では買えるが購入前に薬剤師の指導が必要な「第一類医薬品」に指定されています。

反対に、医薬部外品というのは、まず臨床試験が行われておらず、実際に患者に用いた効果の測定が充分でないこと、さらに、効果がゆるい成分しか配合されていない分、副作用も少ないとされているからです。

効果についての統計的な情報が出ている育毛剤を探してみると、ポリピュアEXという育毛剤が、数ある商品の中で唯一、実際の薄毛の方に塗布した臨床比較試験を行っていました。

ポリピュアEXは医薬部外品として2009年に発売され、独自の育毛成分バイポポリリン酸によって髪の毛を育毛させるメカニズムでネット通販の育毛剤では、売上2位の高いポジションを築いています。

ポリピュアEXの効果.netというサイトに掲載されている情報を参照すると、この試験の内容は「医学と薬学」という医学雑誌に掲載され、1ヶ月使用した人、使用しなかった人を比較すると、髪の太さ・抜け毛の量・髪のコシが改善されたという結果になったことが書かれていたようです。

ただし、一定の効果はあるにせよ、髪の毛が明確に生えたというところまでは試験をしておらず、あくまで抜け毛の防止、今ある髪の毛を成長させるという程度にとどまっているようです。

医薬部外品の育毛剤には、ミノキシジルほどの発毛効果はないことを示す一端と言えるでしょう。

医薬部外品の育毛剤は使っても本当にムダなのか?

では、医薬部外品の育毛剤は、使っても意味がないのかといえばそうではありません。

ミノキシジルが含まれる「リアップ」「スカルプDメディカルミノキ5」「リグロウEX5」の場合、副作用が発生することはご紹介しましたが、その副作用に悩まされ、使用を続けることができない場合は、必然的によりリスクの少ない医薬部外品の育毛剤の使用が推奨されるでしょう。

また、ミノキシジルの弱点として、「30歳以上の男女で、頭頂部の薄毛にしか効果がない」ということがあげられます。

個人差によって、薄毛の箇所は、頭頂部が薄くなくても、額の生え際、M字型の薄毛、側頭部の薄毛と多岐にわたる場合があります。

その場合、ミノキシジル配合の発毛剤を使っても効果を出すことができないため、医薬部外品の育毛剤の選択になってくるでしょう。

また、20代の若年の方でAGAの症状に悩まされている場合も医薬部外品の育毛剤から自分に適する商品を選んでいくことになります。

効果に関しては、ミノキシジルに一歩劣るものの、一定の改善効果はあり、また副作用のリスクが少ないメリットもあるので、まだAGAの程度が軽微で、じっくりと長く続けていける場合には、医薬部外品の育毛剤を使うことは十分な選択肢となるはずです。